Clothes Recycling|洋服をリサイクルする7つの方法
洋服のリサイクル方法をご存知でしょうか?いらなくなった洋服を、燃えるゴミに出している方、フリマに出している方など、色々な方がいらっしゃると思います。今回はそんな洋服の処分の仕方についてご紹介したいと思います。
Contents
洋服の処分の仕方
洋服の処分は意外と面倒なことです。衣替えのシーズンについでに断捨離という方が多いのではないでしょうか。白い服などは一定の期間使用していないと皮脂が浮き出てきて黄ばみが目立ったり、虫食いによって穴が生じていたり、流行が過ぎ去り今時こんな服着て外出するのが恥ずかしかったりと、不要になる理由もまちまちですが不要になった服はすぐに処分するのが鉄則です。
保有するスペースが必要。着る服と同じ場所においてしまうと今日着る服を決めるときに邪魔(ノイズ)になる。使わないで放置すると劣化するし、虫が発生する可能性がある。無駄に洗濯してしまうことがある。このような理由で私は使わなくなった服はすぐに処分するように決めています。では、実際の処分方法について説明していきます。
- フリマで販売する
- 知人にいらないか聞いてみる
- まとめてリサイクルショップで買い取ってもらう
- ボランティア団体に郵送する
- アパレルショップで回収してもらう
- ボロ布として掃除に使う
- 市区町村の回収に出す
この順番に従って説明していきます。
フリマで出品する
ブランド品などの定価の高いものであればフリマで販売するのがベストです。メルカリ、ラクマ、Paypayモール、Yahooオークションといったフリーマーケットアプリを使用すれば5分ほどで出品することができます。手数料が高いのが多少ネックではありますがメルカリは驚くほどすぐに売れますが、その他のアプリでは売れ残ったりすることが多いので、人気の高い商品以外はメルカリで売ることをおすすめします。高く売ることが目的ではなく、早く売ることの方が時間も短縮できますし、ストレスにもなりません。
知人にいらないか聞いてみる
フリマに出すのは億劫であったり、時間がないという方も多いと思います。また、ノーブランドやファストファッションブランドなどはフリマではなかなか売ることができません。そのため、周りで欲しいという方がいないか、聞いてみるのも有効的な手段だと思います。特に、汚れや損傷がない服などはリサイクルするよりも欲しい人に使ってもらったほうが資源を有効的に活用することになります。是非、周りの人に聞いてみてください。
まとめてリサイクルショップで買い取ってもらう
ノーブランドの洋服が一定の数量ある場合はリサイクルショップに買い取ってもらうのも便利です。ただし、買い取ってもらうとしても二束三文にしかなりません。汚れや損傷があるものなどは買い取ってもらえないケースもあります。また、買取りに費用がかかってしまうショップもあったりするので注意してください。ここでは私のおすすめするリサイクルショップをご紹介します。
店頭買取(出張買取)ならBookoff、
Bookoffの店舗が近くにあったり、出張買い取りの地域内であればBookoffがおすすめです。2ndStreetなどのリサイクルショップもありますが、ノーブランドは駄目とか買取に制約があったりするのですが、Bookoffは基本的に値段がつきます。ただし、商品の具合によっては値段がつかない商品もあります。そんな商品も無料で回収してくれるのです。※無料回収された衣料品は古繊維・古布として、再利用したり途上国に送られ活用されます。
宅配買取ならZOZOTOWN
店頭に持ち込むのが面倒だという方はZOZOTOWNの宅配買取サービスを利用してみてください。買取NGなノーブランド品(定価3000円以下は基本NG)も10品までは1つ10円で買い取ってくれます。11品以上送っても11品目以上は0円となりますのでご注意ください。時間のない方や近くにリサイクルショップがない方は是非ZOZOTOWNを使用してみてください。ZOZOTOWNを使っている方はポイントアップや買い替え割引などを使用することもできるので、非常に利便性の高いサービスとなっております。
ボランティア団体に郵送する
日本のような先進国では使用できないと判断されても、発展途上国などではまだまだ使用できると判断されます。日本には使わなくなった古着をボランティア団体を通じて寄付することができるサービスがいっぱいあります。実は、この古着の寄付について賛否両論あります。古着の寄付を行うことで現地の繊維産業が衰退してしまったりと、経済問題に発展するケースもあるのです。
反対意見はありますが、私は過去に所属していたNGO法人で日本のリサイクルショップで販売できない商品を寄付してもらい、海外に流通させるプロジェクトに携わったことがあります。海外で販売するために雇用を生み出し、その利益をNGOの活動に使うことができますし、寄付金頼みではなく貧困に苦しむ人々がビジネスを醸成し、独立していくことができるこの仕組みは悪いものではないと感じました。実際に現地に行き、NGOの施設でNGOが保護している孤児と寝食を共にして、目を輝かせて日本の製品に触れて喜ぶ人を見て、無駄なことではないと実感しました。難しい問題ではありますが、貴重な資源を有効活用するためにもこのような取組みがあっても良いのではないかと思います。
脱線してしまいましたが、古着の寄付によってリスクが生じるという事実もありますので、その点もご理解いただいた上で寄付してみてください。では、実際に寄付できる団体を紹介したいと思います。
好きな団体に寄付ができるサービス
古着を買取りしてくれ、その査定額を好きな団体に寄付できるサービスが「Brand Pledge」です。申し込むとダンボールが送られてくるので、不要な衣服を梱包して返送するだけ!取り扱いのないブランドもあり、ユニクロなどのファストファッションブランドは取り扱いがなく、寄付できるものは限られてしまいますが、フリマアプリに出品するのは億劫だという方は是非こちらのサービスを使ってみてください。しかも、寄付した金額を寄付金控除も活用できます。
寄付がワクチンに生まれ変わるサービス
寄付した服がワクチンに生まれ変わるサービス「古着deワクチン」は、「Brand Pledge」と違い、取り扱いのないブランドなどがなく、なんでも寄付できてしまいます。ただし、寄付するのに1回3000円の費用が発生してしまいます。方法は、サイトで専用回収ボックス(160サイズの段ボール箱と同等のサイズ)を購入、運送会社に連絡して回収に来てもらいます。1回の回収でワクチン5本に生まれ変わり、物によっては国内でリメイクされ再販されたり、開発途上国で古着として再販されます。再販される際に仕分けなどを行うスタッフは現地で雇用される形で地域貢献にもつながります。そして、販売金の一部がワクチンに生まれ変わるのです。
3000円という痛い出費にはなってしまいますが、途上国の医療支援、現地の雇用創出といった社会還元に生まれ変わるための寄付になります。不良品が大量にある方は利用してみてください。
他にも色々なサービスがありますので、気になる方は調べてみてください。
アパレルショップでリサイクル
アパレルショップには独自でリサイクル回収を行っている店舗があります。また、常設はしていないけど定期的に回収するブランドもあったりするので、ブランドが行っている古着の回収について紹介します。
ZARA
スペインの大手ファストファッションブランドZARAは、一部の店舗で不要になった衣服を回収するリサイクルボックスが常設されております。回収された衣服は全てZARAが連携する団体に寄付されて再利用されます。他のブランドショップでは自社製品のみといった制約があるのですがZARAは自社製品以外でも回収してくれるので、大変便利です。
回収してくれる店舗は上記リンクから「衣類回収プログラム」にチェックを押して検索してください
H&M
スウェーデンの大手ファストファッションブランドH&Mでも、ZARA同様の衣類回収プログラムがあります。しかも、この回収プログラム(常設されたH&Mのリサイクルボックスに入れるだけ)で衣類を回収してもらうことでショッピングに利用できるクーポンがもらえるのです!意外と知られてないのですが、大変嬉しいサービスですよね。
持ち込まれた衣類は再生プラント工場に運ばれ、手作業で分別し、リサイクル・リメイク・再販に振り分けられ、そこで生じた収益はリサイクル素材を開発する研究所などに寄付される仕組みになっております。サスティナブルすぎるこの仕組みを是非ご利用いただきたいです。
ユニクロ&GU
ユニクロやGUは自社ブランドに絞って回収しています。回収した衣類はNGO・NPO団体を通じて海外に寄付される仕組みになっておりますが、ユニクロが自社製品に回収の対象を絞っている理由があります。通常、リサイクルして再生素材を製造するとコストアップにつながり、ほとんどのアパレルブランドは回収した衣類を寄付するのですが、ユニクロは自社製品に使用しているのです。
有名なのがリサイクルダウン。回収したダウンを部品分けして再利用して新しいダウンを生産しているのです。全ての商品を再利用できるわけではないのですが、一部の商品はリサイクルして新たな商品に変貌させているのです。もちろん、再生利用しない商品はNGO・NPO団体に寄付しております。ユニクロ・GUの商品は不要になれば店舗の回収ボックスで処分するようにしてみてくださいね。
AOKI
大手スーツブランドのAOKIでも不要になったスーツなどのウール製品の回収を行っております。スーツって衣類の中でも特に捨てにくい製品だと思います。使ってる素材が高級で品質の高いものなので、劣化することがなく、誰しもが買うリクルートスーツなんて就活でしか使えないですよね。社会人2~3年ぐらいすると不要になってしまい洋服棚の端っこでカビが生えてたり。
AOKIでは1996年からこのスーツの回収を行っております。実はスーツの繊維にはウールが多く使われており、リサイクルすることで多くのメリットがある衣服の一つなのです。ウールのリサイクルについては下記ページを参照してください。
ウールをリサイクルするメリットが高いことは上述のページでも紹介しておりますが、絶対にリサイクルすべき繊維なのです。もちろんスーツにはポリエステルなどの人工繊維が含まれているため、再利用には技術が必要になりますが、AOKIは日本で初めてウールのリサイクル回収を行い、AOKIや提携工場にはノウハウが蓄積されております。この記事を読んでいただいた方で、洋服棚の奥にスーツが眠ってる!という方は是非AOKIで回収してもらってください。(回収したらAOKIで使える商品クーポンをもらうことができます)
ボロ布として再利用
パンツや靴下などの下着はリサイクルに出すほどではないですが、ボロ布として大掃除の際に利用すると大変便利です。私はトイレの収納棚に使い古した下着をためて、大掃除の際に使用するようにしています。百均の掃除用のウェットティッシュよりも記事が分厚く、靴下などは手にかぶせて掃除することもできるので網戸の清掃などに大変役にたちます。
また、旅行の際に使い古した下着を持っていくのも便利です。リサイクルした方が環境には優しいですが、肌着や下着などはかさばるので使用して捨てて、その分空いたスペースにお土産を入れて持って帰ってくると便利ですし、もったいなくて捨てれないという方にはおすすめです。
市区町村の回収に出す
最後になりますが、市区町村の回収でリサイクルする方法もあります。あまりご存知ないかもしれませんが、その他の資源ごみと同様に市区町村が定期的に回収しております。全てのゴミステーションで回収されているわけではないのですが、市区町村のHPなどから調べることができます。行政のサイトなので非常に見つけるのが難しいのですが、一回調べてしまえば次からは調べる必要はありません。ひと手間かかってしまいますが、資源の再利用は私たちにとって重要な責任です。是非、リサイクルに出してみてください。
古着のリサイクルは意外と簡単
以上、不要になった洋服の処分方法でした。色々な方法がありますが、いらなくなったからと言って燃えるゴミに出さないようにしてください。これは”もったいない”からではありません。毎年、世界で大量に発生する衣類の処分が深刻な社会問題になっているのです。興味のある方は是非下記の記事を読んでみてください。
時間と労力を要することにはなりますが、たった数分の作業で済みます。上記の方法で一番自分にあった方法を選択するだけで良いのです。ファッションを楽しむことは自由です。誰からも強制されることでもないですし、否定されるべきことでもありません。しかし、責任も生じます。
「資源を無駄にしないこと。」
着ない服は買わない、使い古したら適切な方法で処分する。たったこれだけです。まずは、不要になった洋服をリサイクルすることからはじめてみてください。
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